法律および法律実務の研究

グローバルビジネスの進展に伴い、国際的企業活動に関連する法律および法律実務は多様化し、複雑になっておりますが、これらを理解することは、益々重要になっております。当研究所では、国際的企業活動に関連するさまざまな法律や法律実務を重点的に研究することで、多様化したグローバルな法的課題やリスクを把握しつつ、紛争予防や円満な紛争解決を目指すことを目標としています。
これまでは、知的財産権やグローバルコンプライアンスを重点研究分野として活動してきておりますが、今後もこれを継続するとともに、他の分野へも拡大する予定です。

国際的な法務実務家等の育成

高度な情報化社会となった現在、複雑かつ多様化している国際的企業活動に関連した法的課題を理解し、それをリスクマネジメントに活かすことができる人材が必要とされています。それを個人が単独でカバーすることは現実的ではありません。当研究所では、毎月の定例研究会の開催や公開セミナーの開催、また国内外の研究機関との連携などにより、このような人材を育成するお手伝いをすることを目標としています。
なお、2013年の創立5周年の記念行事では、「グローバリゼーションと企業法務の課題:グローバル法務人材の育成とは」と題するシンポジウムが開催されました。

大学の研究者、企業法務実務家、弁護士の三者を結ぶ

国際的企業活動に関連する法律および法律実務を理解するためには、先人達の研究成果や実務経験から学ぶことが重要です。当研究所では、過去あまり例を見ない研究者・企業法務実務家・弁護士の三者相互間の協力や、国際取引法学会との連携を図ることで、グローバル・ビジネスローに関する様々な研究活動を積極的に展開し、その成果を内外の社会に発信するとともに、グローバルなビジネスにかかわる法の発展に貢献することを目標としています。
定例研究会では、常にこの三者からの参加者を得て、活発な意見交換が行われております。